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高橋 和巳 著「母と子」という病を読んだ感想

高橋和巳著、「母と子」という病を読んだ感想です。
現時点で購入できる本は、あと一冊以外全て読ませていただきました。
高橋医師の本は、カウンセラーとしても人としても、心に響く素晴らしい本でした。

この本を読むと、母親には主に3タイプの人間がいて、その子供たちがどんな
心の病になるのか。そしてカウンセリングの実例を詳細に記しながら、回復する
道のりを教えてくれています。

カウンセラーとして、母親として。子供にどのように接していけば良いのか。
子供の発達の過程を、いろんな心理学者の説をもとに説明してくれています。

一番よかった本は子は親を救うために「心の病」になるでしたが、それ以外も
良書です。もちろん今から書評を書く、こちらの本もとてもよかったです。

 

人間に大きな心理的影響を与える存在は、「母」である。人は、人生で一番大切な「安心」「甘え方」を母親に教えてもらうのだ。ここでは、母親を三つのタイプに分け、それぞれで子がどんな心の病になるのか、そして回復に至る道のりの違いを分析する。長年、診療現場で様々な「母子関係」を見てきた精神科医だからこそわかる、「母と子」という関係に潜む病と、その回復のヒントを示す。

筑摩書房 「母と子」という病 紹介ページより

母親と子供の関係について

フロイトは父親と子の関係を軸に精神分析をしましたが、現在の心理学では
母と子の関係を主軸に考えられるようになりました。親子関係については
ボウルビィの提唱した『愛着理論』が用いられているそうです。

三つ子の魂百までということわざがありますが、現代の愛着理論によれば
二歳までの間に母親から学んだ心の基本は生涯大きく変わることはないそうです。

そして著者は子育てで最も大切なことは子供を甘えさせることだ、と言っています。
人がこの世に生まれてきて、甘えを学べるのは親しかいない。
小さい頃に甘えた体験が少ないと、子は生涯にわたって心に不安を抱いて生きる。

これを読んで、もっともっと子供を甘えさせてあげないとな〜とドキッと
させられました。

そして甘えさせるというのは子の言いなりになることではなく、
子供の心を読み取って、親が子に『何かをしてあげる』ことである。
なるほど〜、子育てにおいても大変参考になります。

そして子供のしつけの前に甘えさせて、人への安心と信頼を感じてもらい、
そして頑張る、という流れになるのが良いのだそうです。

そして心の発達は母親に安心と信頼を、父親に頑張り=人生の生き方を学ぶ。

そしてボウルビィの愛着理論について説明してくれています。
さらに子供が生まれてから、どのように人間理解を学ぶのかを書いています。
そして愛着障害とはなんなのか、とわかりやすく説明してくれています。

母親には3つのタイプがある

そして面白いのが母親を3タイプに分類していることです。
A…子供に豊かな愛情を与え、正常な愛着関係を築ける母親。
S…子供をあまり甘えさせない。愛着関係はある。
D…子供の気持ちを理解できず、愛着障害が生じている。
(このタイプの母親は軽度の知的能力障害があることが多い)

母親はほぼAタイプ(90%)ですが、残りはSや、Dタイプの母親。
そしてカウンセリングの事例を挙げながら、Aタイプの母親の反応。
S、Dタイプの母親の反応を並行して書いていて、とても理解しやすいです。

そして子供が二十歳ごろまでの心理発達は、母親のタイプによって制限を
受けるそう。子供の心理発達をアメリカの発達心理学者、エリクソンのモデルを
例にして、わかりやすく説明してくれています。

エリクソンの基本的信頼の獲得と、ボウルヴィの愛着関係の成立はほぼ同じ。
この心理発達が、子供に与える影響を書いてくれています。
そして、通常の思春期は問題は起きることはありません。

思春期に問題が起きるのは、SとDタイプの母親に多い。Aタイプの母親で問題
が起きる時は、母親自身に重大なストレスがある時なのです。

Aタイプの母親は子のカウンセリングは不要で、母親の治療だけで回復します。
しかし、Sタイプの母親では難しい。母親のカウンセリングに時間がかかります。
ピアジェの認知発達理論をもとに、それを説明してくれます。

そしてDタイプの母親は、残念ながら子供のカウンセリングでしか
子供の問題は解決しないのです。

そしてその子供は自分の母親が普通でないことを認識し、一度精神的な死を
迎えます。そして自分が生まれ変わり、自分自身の力で回復するのです。

いろんな心理学者による心の発達の解説

そして自己心理学を打ち立てた、コフートによる健全な自己愛の成長を説明
してくれています。自己の断片化、鏡転移という治療法を紹介してくれています。
そして一つの例を挙げてくれています。

子供からの愛で、母親の自己愛が修復される過程が、大変わかりやすいです。
娘に愛されているということを実感して、自分が愛されていなかったことを
理解し、子供の愛を受け取ることで自己愛を回復します。

この本は全編にわたり、子供の心の発達をいろんな心理学者の説を交え、
とてもわかりやすく書いてくれています。少し内容は学術的なことも多い
ですが、子供の発達という過程をきちんと頭に入れておくことは

カウンセラーとしてもとても役立つのではないかと思いました。
あと、母親はほとんどがAタイプであると思いますが、もし明らかに
違うタイプの母親だな、と思った時はとても参考になると思います。

著者の本をかなり読ませてもらいましたが、難しい心理学の解説を
わかりやすく、カウンセリングの例を挙げながら説明してくれているので
とても分かりやすかったです。

ただ、1回読んだだけではなかなか覚えるのが難しいです。
少しづつ読み返して、自分の知識にしたいと思いました。

とても長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただいて
ありがとうございました。高橋医師の著書はおすすめです!

さよなら さよなら さよなら。
また明日。

一水みゆきでした。


 

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