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高橋和巳著 精神科医が教える聴く技術を読んだ感想

高橋和巳著、精神科医が教える聴く技術を読んだ感想です。

気に入った著者の本はマイケル買いならぬ、全巻制覇する傾向にある一水みゆきです。
特に東野圭吾や、宮部みゆき(時代劇以外)など著作が多い作家は苦労しますが(汗)

さて、カウンセラーを目指しているわたしとしてはタイトルからして書いでしょ!
と思って読みましたが正解でした。カウンセラーを目指す方も、そうでない方も。
人の話を“聴く”ということがこんなに奥深いんだ、と教えてくれます。

人の話を聴くことは難しいが、本当に聴けた時には相手の人生を変える
ほどの効果がある。「聴く技術」を〈黙って聴く〉〈賛成して聴く〉
〈感情を聴く〉〈葛藤を聴く〉の四つのステップに分けて、事例と共に
わかりやすく解説する。最後に

「自分の心を聴く」ことで、自分を受け入れる技術を解き明かす。
精神科医として、またカウンセラーのスーパーバイザーとして、長年にわたり
人の話を聴き続けてきた著者が教える「聴く技術」。

「聴く」ことの驚くべき深い世界を知ってほしい。

筑摩書房 精神科医が教える聴く技術紹介ページより

黙って聴くことはとても難しい

カウンセリングは人生が劇的に変わる新しい言葉を見つけていく作業


著者は冒頭でこのように言っています。

カウンセリングで自分を語ることによってクライアントは、自分に『しっくりとする』
言葉と出会います。そうすると、その瞬間『自分はそうだったんだ』と世界が広がります。
その言葉をたくさん発見すると、言葉が頭に定着し、最後にはその人の生き方が変わる。

自分を語ることによって、人が変わっていく。自分の生き方を変えていく。

人が語り続けるのを支えるのは、聴き手である人の『聴く力』です。

著者は黙って聴くことの難しさを書いています。
口を挟まない、質問しない、助言しない。とにかく黙って聴く。
話終わるまでただ黙って聴く。

これができたらカウセラーとして一流だそうです。

1人のクライアントを例にして、口を挟んだり、質問した場合。
ただ黙って聞いた場合。それぞれの違いを明確に、わかりやすく説明してくれます。

黙って聴くことは、結果としてクライアントが自ら気づくのを待っている。
ただ、話を聴くのではなく、カウンセラーは心の中で自分の感情を客観視
しながら、注意深くクライアントの感情を“聴いて”いるのです。

聴く技術には4つのステップがある

聴く技術は4つのステップがあり

  1. 黙って聴く
    (4つの禁止を守って聴く)
  2. 賛成して聴く
    (悩みを分類しながら内容に賛成して聴く)
  3. 感情を聴く
    (感情の階層を意識しながら同調して聴く)
  4. 葛藤を聴く
    (解決できない矛盾を聴いて、自己治癒を促す)

このステップとクライアントの回復するステップは同じなんだそうです。
ちなみにこのステップ1の習得には1年くらいかかるそうです。
どうしても口を挟んでしまうカウンセラーが多い。その理由は

クライアントに賛成して聴いていないから、だそう。

口を挟むカウンセラーの心理を聴いていくと、クライアントの悩みに否定的だから。
そしてこれまた難しいのが、クライアントに賛成しすぎてもいけない、です。

そして黙って聴く、傾聴するにはクライアントの悩みを分類し、理解すること。
それができないとただ黙って聴くのが苦痛になってしまうからです。

クライアントの悩みの段階を分類する。人の悩みを4つに分類し、
そのどこの部分の問題かを分類しながら、聴きます。
人が悩む時はこうしたいけれど、それができないから悩み苦しむ。

わかってるけどできないんだよ〜〜〜〜〜!!(心の叫び)ですね。

そしてカウンセラーの疑問をきちんと書いてくれています。
口を挟まずにどのくらいの時間、話を聞くの?です。それももちろんロジカルに
わかりやすく説明してくれています。

そしてその時何を聞くべきか?カウンセリングの今の進捗具合をクライアント
とディスカッションする内容も丁寧に書いてくださっています。

感情の階層

そしてカウンセリングを行うときの感情の階層を解説してくれています。
感情の階層が深くなり、より下層に向かっていくにつれ、クライアントの
問題が解決していくステップと重なるのです。

昨日書いた記事にも感情の階層を図解にしていますが、高橋医師の内容と
若干違います。カウンセリングのステップと連動しているので少し
内容が違うかな、と思ったからです。でも概ね内容は似ています。

カウンセリングをして話を聴いていると、クライアントの感情がどの段階に
あるのかを判断することができます。

そうすると、今のクライアントの段階がよく理解できるんです。
意外とロジカルでわかりやすいです。

そしてこの聴く技術は自分の心を知る技術としても、応用することができます。

意外にも心の動きは理論的である、と著者は締めくくっています。
でもこの本を読み終えたわたしは確かにその通りだな、と思いました。

ただ、一つ難点があるとしたらこのひたすら聴く、というカウンセリング
は複数回かけて行うのが前提です。1回だけではあまり効果がないと
思いました。クライアントにいかに続けて来てもらうか。課題だなと感じました。

カウンセラーを目指している人なら、是非読んでほしい一冊です。
そして、自分を知りたい人にも読んでほしい本でした。

「心を聴く技術は自分を聴く技術、言葉を見つけ、言葉を超えて、心をそのままに認める技術です」

これは何度も読み返そうと思います。

さよなら さよなら さよなら。
また明日。

一水みゆきでした。

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