
なぜか頼れるお父さんと言われる心理デザインカウンセラーの一水みゆきです。
つらい時、「助けて」って言えますか?
「つらい」「しんどい」「助けてほしい」
そう思っても、なかなか口に出せない。
「迷惑かけたくない」「困らせたくない」「弱いって思われたくない」
そんな気持ちで、一人で抱え込んでしまうこと、ありませんか?
実は、私もそうでした。むしろ、「一人でなんとかしなきゃ」って思い込んで生きてきた人間です。
でも、今なら言えます。
助けを求める方が、立ち直りやすくなる。自分も楽になるし、周りも楽になる。問題解決の道も、ずっと早く見つかるんです。
これは、私自身が痛いほど経験したことだから、今日はそのことを正直にお話ししたいと思います。
助けてと言えなかった私
今は離婚していますが、元夫から「離婚したい」と告げられた時のことは、今でも鮮明に覚えています。
子どもがまだ2歳半。仲良くしていたと思っていた。なのに、突然。
本当に、青天の霹靂でした。「こんな漫画みたいなことある?」「これ、夢じゃないの?」って、現実を受け止められなくて。
ショックで、つらくて、どうしていいかわからなくて。
その時、親友には助けを求めました。でも、それ以外の人には、誰にも話さなかったんです。
母親にも、父親にも、会社の人にも。誰にも言わず、一人で抱え込んで、「自分でなんとかしよう」って頑張っていました。
でも、それじゃつらいだけで、追い込まれるだけで、何の解決にもならないんですよね。
そもそも、人に話したり相談することで、自分の感情を整理できるんです。
特に女性はよくわかると思うんですけど、話しているうちに「自分はこう思ってたんだ」とか、「あ、自分はこんな気持ちだったんだ」とか、自分が思ってたより追い込まれてるんだって気づけるんです。
自分の気持ちやつらい状況を整理できるし、他の人に話すことで、客観的な視点からの意見をもらえたりもする。
私自身も、親友に話すことで、少しだけ救われていた部分はありました。
ただ、その親友以外には話さず、誰にも頼らず、一人で子育てをしていたんです。
一人で抱え込むことになって、心の負担も体の負担も増えて、ストレスは常にたくさんありました。
孤独感もひどくて。
特に子どもがいると、「子どもには笑顔で接しないといけない」「子どもに迷惑がかからないようにしないといけない」という気持ちが、ますます自分を追い込んでいきました。
当時の私は、本当に感情を隠して、仮面をかぶって、何事もない顔で普通に会社に行っていました。
でも一人になると、とてもつらかった。
でもその感情を感じたくないから、蓋をして見ないようにして、「どうしたらいいだろう」って無理やり前向きでポジティブになろうとしていました。
助けを求め始めたわたし
ただ、それを続けるとさすがにしんどくなってきたので、途中から他の人にも助けを求めました。
ママ友だったり、実の母親だったり、そして信頼できる会社の部長にだけ話をして。
話を聞いてもらったり、私の負担が減るように手伝ってもらったり、寄り添ってもらったり、声をかけてもらうことで、一人で抱え込んでいた時よりも、心はだいぶ楽になりました。
しんどい感情を感じたくないから蓋をして見ないようにしていたという部分に関しては、カウンセリングを受けることで、なんとか乗り越えました。
やっぱり、「助けて」って言うことは、すごく大事なんです。
それに、私が気づいたことがあります。
自分が苦しんでいる姿を周りに見せないで耐えているって、逆に私のことを大事に思ってくれている人たちを苦しめるってことなんです。
「なんで言ってくれなかったの」「もっと早く言ってくれたら、いろいろ手伝えたのに」
後々、そう言われました。
自分では「迷惑かけたくない」と思ってやっていたことが、実は周りを心配させて、苦しめていたんです。
もちろん、相談することで、ダメージを受ける場合もあります。
「もっと気楽に考えた方がいいよ」とか、悪気なく「そんな男捨てて、もう離婚した方がいいよ」とか、自分の望んでいない言葉をかけられて、傷つくこともあるかもしれません。
私の場合は幸いなことに、ほとんどダメージを受けるような言葉をかけてきた人はいませんでした。
ですが、助けを求める時っていうのは難しいですけど、**相手を選んだ方が良い**っていうことです。
わざわざ傷つくことを言ってきそうな相手を選ぶこと自体、自分いじめと同じですからね。
私は、その時は実の母親に言うのが怖かったんです。多分、元夫のことをボロクソに言うだろうし、それが嫌だったんですね。当時はまだ好きだったので(笑)
その意味では、母親に言うことでダメージを受けた部分もあります、正直。
でも、やっぱり母親ですから、子育てに関してはいろいろサポートしてもらって、本当にありがたかったです。
しんどい部分は、親友だったりママ友が親身になって聞いてくれたし、ここで私は初めてカウンセリングを利用したんですけれど、自分のことを受け止めて、なおかつどうしたらいいか具体的なサポートをもらえるっていうのは、本当にありがたかったんですよね。
パニックになって、どうしたらいいかわからない状態が続くんですけど、だからこそ人に相談したり、助けを求めることは大事なんです。
助けを求めることで、ストレスが少し減ったり、今後どうしたらいいのかっていう解決策が出てきたり、あと自分自身がどうしたらいいのかっていうことも、徐々にわかってくるんですね。
「助けて」は弱さじゃない
そして、一番大事なことがあります。
つらい時は、その自分を素直に受け入れてあげるってことなんです。
実は、つらいって思っているのに助けを求めずに、自分一人で抱え込もうとするっていうのは、ある意味
「私大丈夫だから、一人でなんとかできるし」
と強がっている部分も、少なからずあると思うんですね。私はありました。
だから「助けて」ということ自体が、当時の私にとっては情けなくて弱いし、こんなことで弱音を吐く私はダサい。
そんなことくらい自分でなんとかしなきゃいけないのに、って思ってたんです。
けど、そうやって弱い自分を責めるよりも、素直に「助けて」と言って助けてもらう方が、お互いにとっても、周りにとってもいいことなんだな、って結果としてわかったんです。
自分自身が「助けて」ということで、「ああ、私は人に助けを求めるぐらいつらいんだ」と、自分の状況を受け入れることもできる。
助けてと言われた側は、何かしら自分との関わりがある人がつらい思いをしている時に、そう言われたら手助けしたいって思うものです。
手助けをする側も、自分は人の役に立っているという貢献感を感じられるようになるんです。
それに、私が「助けて」ということで、周りの人も「実は私もつらいことがあって…」と弱音を話すきっかけになるかもしれません。
だから、助けを求めることで、周りの人も「ああ、こうやって助けてもらえばいいんだ」って気づくこともできるんです。
私も本当に、ずっとずっと全部一人でなんとかしようと生きてきました。
助けを求めること自体が、自分が弱いって受け入れられなかったし、なんとか他人に悟られないようになんとかしようって、今回の離婚でもそうでした。
私は離婚しないでいいように、なんとか自分を変えてやり直して、なかったことにしてしまえばいい。だって、戻ってくれればそれでいいんだから、みたいな考えで、自分一人で抱え込んできたんですね。
でも結局、それがめちゃくちゃ自分を追い込んでいたし、周りを心配させることになってしまったんです。
「迷惑をかけるんじゃないか」「私がそんなこと言ったら、きっと相手は困ってしまうだろうな」って思うかもしれないです。
でも、そんなことないんですよ。
少なくとも、あなたの周りにいる人は、あなたに好意を持っているからいてくれるわけです。
もし関わりが薄い職場の人だったとしても、つらい思いをしている人がいたら、親身になって話を聞いてくれる人は多いんだなって、私は今回の件で感じました。
もちろん、心ない言葉に傷つくこともあるかもしれません。
でも、そこにだけ目を向けるんじゃなくて、たくさんの私を助けてくれる人がこんなにもいるんだっていうことに目を向けるようにしましょう。
そうすれば、あなたは一人で抱え込まずに「助けて」って言えると思うんです。
助けを求めることは、恥ずかしいことじゃないんです。
「私はしんどいです、助けてください」って、そうやって素直に言われる方が、いろんな人が助けてくれますよ。
そんな人たちが周りにたくさんいるって気づいた方が、幸せなことじゃないですか。
何でも一人で抱え込もうとするのは、もうやめませんか?
 
       



コメント