心理学的に見たプロフェッショナル 仕事の流儀 庵野秀明スペシャル『さようなら全てのエヴァンゲリオン』の感想

日々つれづれ
https://ichimiyu.com/wp-content/uploads/2023/05/profile3.jpg
一水みゆき

なぜか頼れるお父さんと言われる心理デザインカウンセラーの一水みゆきです。

心理学的に見たプロフェッショナル 仕事の流儀 庵野秀明『さようなら全てのエヴァンゲリオン』感想

https://ichimiyu.com/wp-content/uploads/2021/01/plofile2.jpg
一水みゆき

こんばんは〜。心理デザインカウンセラー・コンサルタントの、一水みゆきです。

今日のブログは心理学とは全く関係なくはないか、えっと昨日ですねNHKでやってました
庵野監督のドキュメンタリー、『さようなら全てのエヴァンゲリオン~庵野秀明の1214日~』
BS1で放送された『プロフェッショナル 仕事の流儀 庵野秀明スペシャル』の感想です。

あまりの衝撃と感動で、Twitterでついついつぶやきまくってたんですよね。
ツイッターででこんなつぶやくぐらいだったら、ブログで書いちゃおう!ってことで。
今日のブログにしました。

実は私はブログを開設して明日で丸1年なんですけど、4月最後の記事が
エヴァンゲリオンの監督のドキュメンタリーの感想かよ(笑)
でも私が書きたい、このほとばしる想いを書きたいっていう感情に駆られたので
私は自分の気持ちを優先して書こうと思います。

まあでもエヴァンゲリオンちょっとでも知ってる人は、心理学的にもちょっと絡めて
ブログ書いてるのでちょっと面白いんじゃないかなって思います。
私はもともとかなりのオタクでして、小・中・高、20歳すぎてからも思春期の
ほとんどアニメと漫画、ゲームというオタク活動に費やしていました。

実は昔同人誌作って販売したり、サクラ大戦というゲームのホームページ作ったりも
してました。それぐらいアニメオタク、漫画オタク、ゲームオタクだったんですね。
その中でもエヴァンゲリオンっていうのは、私の中でも結構思い入れがある作品で。

私はリアルタイムでテレビシリーズも見てたんですね。
当時の衝撃は凄かったですねガンダムでもない、普通のロボットアニメとまた違う
主人公が弱くて、くよくよしてて、うじうじしてて。

かつ神話とか聖書の内容が入ってくるっていう、今までにない新しいアニメだった。
表現も独特で、エロとかグロの要素がかなりありました。今だったら入れられないような
シーンも結構あったんじゃないかな?

当時かなり夢中になっていたことを思い出します。
でつい先日、エヴァンゲリオンがシン・エヴァンゲリオンという形で完結して、
それも見たんですけ、どやっぱりティーンエイジャーの時に見てた時とは違う。

シンジ達の目線で見てたんですけど、大人になっちゃった。
しかも子供まで産んじゃったので、もうシンジのお母さんみたいな気持ちで
見ちゃって。それでもこれだけ長い年月をかけて、ここまで盛り上がる作品って
作っている庵野監督って本当にすごいんだな。

天才やなと思ってて。
今回のドキュメンタリーも、めちゃくちゃ楽しみにしてたんですよね。

庵野監督って、私意外と声も結構好きで。
宮崎駿監督の『風たちぬ』って見たことある方いますかね?
あれ私ジブリ映画の中でも3本の指に入るぐらいめちゃくちゃ好きで。

主役の声が庵野監督って聞いた時には、なんでやねん!って思った
記憶があるんです。最初はちょっと違和感あったんですけど、どんどん映画が
進むにつれて、庵野監督の声でいいわ、これって思ったんですよ。

演技がうまいとか、そういうんじゃなくて、まず声がすごく良い。
あとやっぱり今回のドキュメンタリーで知ったんですけど、庵野監督自身も
結構色々な悩みや苦悩、すごい人生経験をされていて。

そういう経験に裏打ちされたセリフっていうのは、やっぱり胸を打つものがある。
だからあんなに私は、風たちぬを見て感動したんだなって思ったんですね。

庵野監督の制作現場みたんですけど、いい作品を作ることに一切妥協しない。
そこには相手がせっかく作ったんだから、これをなかったことにするのは可哀想だとか
そういうものは一切なくて。ただただ、いい作品を作りたい。

自分の限界を超えて、みんなの限界を超えて、いい作品を作りたい。
その一心で作ってる。ものすごいストイックで、それでいて純粋なんだなって感動したんです。
少女のようで、少年のようなすごい繊細な感性を持ってらっしゃるんだなーって。

何気ないシーンですら、アングルとかカットとか、もちろん声優さんのセリフまで
こだわって作っている。もちろんこれができるのは、エヴァンゲリオンという作品
自体はもう売れるコンテンツということが保証されていて。

これだけ時間をかけて作っても、制作費が回収できる以上の収入が
見込めるからこそ、これだけ力を入れて作れるっていうのもあるのかもしれないんですけれど。
それでもすごいなあと思ったんです。

『僕が中心にいるんじゃなくて作品が中心にいるんだ』
『お金を貰ってやってることなんだから人を楽しませなきゃいけない』
『自分が楽しいだけなんて、いけないんだ』
『お金を出してもらって作る以上、最低限の礼儀』

今カウンセラーとして活動している私の心に、すっごいグサッと刺さって。
私は見ている人にとって役立つものを提供できているのだろうか?
自分がしたいことだけをしているんじゃないか?って我が身を振り返りました。

そして見ていてショックな事実を知りました。
庵野監督がテレビシリーズのエヴァを作り終わった後に、たぶん当時の2ちゃんねる
っていう掲示板だと思うんですけど、庵野監督をどうやって殺すかみたいな
のをただただ書き込むスレッドがあったらしいんです。

すごい批判にさらされたり、それにショックを受けて。
これだけ一生懸命アニメを作ってきて良かれと思って作った最終回が叩かれて。
この当時が一番精神状態がやばかったらしいです。

そして電車に飛び込もうとしたり、屋上から飛び降りようとしたことが
あったらしいです。なんで辞めたからって言うと、死ぬのは怖くないけど死ぬ前に
痛いのが嫌だったからという理由らしいんですけど。

やっぱり最近のSNS、ネット上での心無い軽い気持ちでの批判っていうのは
こんなに昔からあって、ひとりの人間を殺すぐらいのパワーがあるっていうのは
かなりの重みとして受け止めることが、私の中でありました 。

声優の緒方由美さんがおっしゃってたんですけど、エヴァはみんなの痛みや、流した血で
できているっておっしゃってたんですね。
だからこそ、人の心に響くんだなっていうのは改めて感じました。

庵野監督のお父さんは、片足が事故でなくなったらしく。
父親は世の中を恨んでいたそうなんです。やっぱりそれは見ていて辛かった。
幼少期の庵野監督に当り散らしたりしていたこともあったそうです。

それがあるからだと思うと自分でもおっしゃっていましたが、監督自身も何か
欠けたもののほうが好きっていう気持ちを持つようになって。
父親の足が欠けていたから、かけている方が良いということを証明したかったのかな、と。

それってやっぱり庵野監督が、子供の頃に受けた傷もあるんですけど。
それだけ愛情深く、優しく、繊細な人なんだなって思いました。
そもそもエヴァンゲリオンという作品のシンジは庵野監督そのもの。

心理学では傷ついた子ども時代の自分を癒すことを、インナーチャイルドセラピーって
いうんですね。子供時代に傷ついた子どもの心が、大人になった今でも自分の心の中にいて。
その傷ついたインナーチャイルドを癒してあげるのがインナーチャイルドセラピーっていうんです。

私が思ったのは、庵野監督はシンジというキャラクターで、このエヴァンゲリオンという作品を
通して、自分の内面を書き出すことによって自分自身の心を癒したり、知らぬ間にインナー
チャイルドセラピーをしていたのかなって思ったんですね。

結果的にエヴァンゲリオンという作品は、彼にとってものすごいものであり、自分が面白いと
思ったものを全部詰め込んだものであり、自分の人生や苦悩も詰め込んだものであり、
そして責任重さっていうのも背負っていたんですよね。

もうそれを手放したいって思っていらっしゃるのが、この番組から見えたんです。
だから庵野監督の心の傷や痛みというのは、こういったクリエイティブな表現をすることによって
どんどんどんどん癒されていった。

このエヴァンゲリオンの映画で、最後にゲンドウと向きあうんですよ。
でゲンドウって結局、シンジに弱いとか言ってるんですけど
『1番弱いのあんたやんか!』
っていうツッコミを入れたくなるような人。

でも最後の最後に、父親と向き合った。シンジは庵野監督自身だとするなら、
監督自身も映画の中で、ゲンドウというキャラクターの自分の父親と向き合ったんだろうなと。
庵野監督の手放しが、このシン・エヴァンゲリオンによって終了したんじゃないだろうか?

そう思って私は、お疲れ様でした監督。
あなたみたいな天才がいるから私たちはこんなに感動を共有したり、味わえたり
できるんです、ありがとうございますって心の底から思ったし本当にお疲れ様でしたと思いました。
何より庵野監督の周りにいる人たちがすごい愛に溢れてて、

宮崎駿さんの『庵野は庵野らしくあればいい』
妻であり、漫画家の安野モヨコさんの『誰もそこにいなくなっても私はずっと一緒に居るよ』
みたいなことをおっしゃってて。

周りを困惑させるし、困らせるし、ダメ出しの嵐。
でもそれでも作ったものが面白いから、一緒に仕事をしたいっていう人が多かった。
それは庵野さんが映画やアニメ、スタッフやこれを観るお客さんを愛してくれてるだんなーと。

庵野監督は大人になりきれなかった子供だとジブリの鈴木さんがおっしゃってましたけど
だからこそ愛されるし、純粋に作品を愛する人が集まるんだろうなと思いました。

あまりに感動しすぎて凄い長文のブログ書いちゃった(笑)
もしなんか感想とかあったら是非是非教えてください!
エヴァンゲリオン語る会をやりたい〜〜〜〜!

さよなら さよなら さよなら また明日。
心理デザインカウンセラーの、一水みゆきでした。


  ご意見ご感想はこちらから。

カウンセリングのお申し込みはこちらから。



さよなら さよなら さよなら また明日。

心理デザインカウンセラーの、一水みゆきでした。





私のLINE公式アカウントではブログの更新情報、読者限定特典、ブログには書かないプチコラムやプライベートを配信。
アファメーションブックが特典としてもらえます。

スマホで見ている方はこちらをクリック↓

友だち追加

パソコン、タブレットで見ている方はこちらのQRコードをスキャンして友達追加。
もしくはお友達を追加で@296mlsdfを検索してください。

変わりたいあなたのためのカウンセリング。問題解決へのプロセスをデザインします。

一水みゆき

一水みゆき

『なぜか頼れるお父さんと言われます』30~40代の離婚・パートナーシップ・人間関係に悩む女性の問題を解決。6歳息子の愛の奴隷。セミナー講師。

関連記事

最近の記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

一水みゆき

一水みゆき

《人生どん底でも大丈夫!幸せになれます!》30・40代女性の夫婦・子育て問題解決のマインドや、自己肯定感UPの方法を発信!|デザイナー歴18年のカウンセラー「心理学×デザイン思考」で悩みをビジュアル化して解決|夫と別居でどん底→心理学を学ぶ→マインドが変わり幸せな状態に|4歳男児の母|シングルマザー

TOP