無感情になって感情に蓋をする原因とその解決方法。

ココロノマルシェ(相談)
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一水みゆき

なぜか頼れるお父さんと言われる心理デザインカウンセラーの一水みゆきです。

無感情になって感情に蓋をする原因とその解決方法。

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一水みゆき

なぜか頼れるお父さんと言われる心理デザインカウンセラーの一水みゆきです。

先週は珍しく予定がなかったので息子と友人とお弁当を持ってお花見に行ったり、大きくなった息子のために服を買いに行ったりしてまったり過ごしました。

天気も良くて、だいぶあたたかくなって過ごしやすくなってきましたね。こうやってのんびりする時間を作ることで、だいぶ心穏やかに過ごせるようになってきた気がします。

心の余裕って本当に大事だな〜と実感しました。

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さてさて前置きはそのくらいにして、今日は久しぶりにココロノマルシェに回答します!

ココロノマルシェとは、根本裕幸の「お弟子さん制度」
を卒業したカウンセラーがあなたの相談にお答えするページです。

今回のご相談は、こちらです。

夫と息子に対して感情を持てません
相談者:すずさん

こんにちは。夫と3歳の息子と暮らしている30代のワーキングマザーです。
夫と息子に対し無感情になっている自分がいます。
もともと共働きで、出産前は給与は同じか私が多いくらい、長時間労働の夫の代わりに家のことはほとんどしてきましたし、夫婦でゆっくり話をする機会も少なく、事前に私が議題や案件をまとめたり整理をして、休日夜に話すくらいでした。夫の強い希望で妊娠しましたが、妊娠後も夫は家のことには関心がなく、育児や産後のことも他人事。一方で私はつわりが長引き思うように仕事もできず、それでも家計に収入を入れ、家のことをしており、このままどうなるんだろうと産前から不安を抱えていました。

産後も夫はどこか他人事で、何度も衝突しました。心中では「夫婦関係がどうなってもいい」と思う覚悟で話し合いをしたり(少なくとも私にとっては言葉の殴り合い、刺すか刺されるかの覚悟でした。夫にしてみれば、産前からあれほど言っていたにもかかわらず、産後の家事育児参画への私からの要望は青天の霹靂だったようです)して少しずつ夫も育児をし、今は当時に比べたらかなり良い環境で働けていると思います。

しかし、産後2ヶ月ごろから夫に対してなんの感情も湧かないことに気づきました。なんというか、この世に存在している見ず知らずの人、という認識で、愛情も信頼もありません。息子の父親、という認識はありますが、パートナーという感覚もありません。それでもセックスの求めには応じていましたが、それも「また妊娠するかもしれない(ピルは内服していますが時々飲み忘れがあり、夫がコンドームを不意に外すのではという恐怖)」と思うと体に触れられることさえ怖く、行為そのものも昔からずっと痛みを伴うことから、先日、ついにはっきりと「痛いからしたくなかった」と伝え、それ以来ありません。それでも、息子を育てながら働くには、夫と協力して生活することが金銭的にも生活やキャリアの面でも一番良いと考え、現状を維持しています。

同じく息子に対しても感情がありません。息子は生後数ヶ月まであまり寝ない子で、里帰りしていたのですが認知症があった実祖父母の心無い言葉に追い詰められながら育児をしていいました。息子は大切ですが、同時に生活や時間、人生、睡眠や安息を奪う存在でしたし、今もそうです。可愛くても可愛くなくても、好きでも好きじゃなくても、育児はしなければならない。そう考えると、息子に対してなにも感じないようになり、今も続いています。一人で息子を見ていると(夫は土日仕事、平日も遅い日が多いので、ワンオペになる時間は私の方が多いです)できるだけ話しかけないで欲しいと思いますし、特に触られることが恐怖です。

出産して3年間、なんとかやり過ごしてきましたがそろそろ限界だと思います。育児書や心理学の書籍を読みましたが、無感情というキーワードが非常に少なく、どうやって対処したらいいのか分かりません。アドバイスいただけますと幸いです。よろしくお願いします。

すずさんご相談ありがとうございます。

夫と息子に対して感情を持てません、というご相談ですが。今のすずさんの状態は燃え尽き症候群・デッドゾーンと言われる状態です。そして無感情という状態は、実はとてつもない怒りを抑えて麻痺させている状態と言えます。

【燃え尽き症候群・バーンアウトシンドローム】 自分で頑張ってもダメ、誰かに 頼るのもダメ。八方塞がりで やる気がゼロの状態。 心のガソリンが完全に燃え尽きて 感情は完全にマヒ。そして死の誘惑(デッドゾーン)へ。 抜け出すには我慢や辛い気持ちを 吐き出して心に余裕を作る。

【死の誘惑・デッドゾーン】抑圧→燃え尽き症候群→死の誘惑。なんの感情も感じない状態。死にたくなる気持ち、絶望・無気力・無意味感を感じる。『このまま生きていても仕方がない』と言う気持ちになる。抜け出すには、自分がタブーとしている事、やりたくない事をする。

自立しすぎて一人で頑張りすぎて、孤独感も感じていませんか?

まず必要なことは自分が怒っているんだということを自覚して、その怒りを出していくこと。

そうしないとこの怒りが、自分への自己攻撃に向かったりする可能性もあるので危険なんです。怒りが出て攻撃になる場合、他人に向かうか自分に向かうかどちらかなんですけれど。

きっとすずさんは自分が怒りを出してしまうことが怖くて、押さえている状態かな?と私は思いました。

無感情がなぜ怒りなのか?

なぜ無感情が怒りなのかを説明すると。人は予想外の出来事が起きると感情のブレーカーを落とし、シャットダウンさせて何も感じなくさせます。

いわゆる感情を麻痺させる、という状態になります。これは人間の自己防衛本能で、感情を感じてしまったらおかしくなったり壊れてしまう、というような時に麻痺させる。

なのでこのこと自体は特に問題かと言われるとそうではありません。

例えば大切な人を突然亡くしてしまったりすると、まるで自分事のように感じられず涙が出なかったり。現実をなかなか受け入れられない、そういった事が起こります。

通常は時間が経つとその感情も感じられるようになってきます。後からだんだん悲しみが感じられるようになったり、もしくは怒りを感じられるようになったりします。

すずさんが、今もまだその無感情な状態ということから考えられること。それは、まだまだかなり怒っているという状態だと思いました。

わかりやすい怒りって、怒鳴ったりして感情を爆発させることが考えられます。まるで赤い炎のような怒りだと思うんですけけれど、すずさんの場合は静かな怒り、例えるなら青い炎を燃やしている。

赤い炎の温度よりも、青い炎温度の方が高いのご存知ですか?すずさんの怒りの温度は青い炎のようにとても高いということなんです。

わかりやすい怒る・怒鳴る・罵倒するみたいな怒り以外にも、今回の無感情という形で出てくる怒りもあります。他には引きこもり、絶望、諦め。こういった感情も実は怒りなんです。

そして怒りは感情のフタと言って、その下の感情を感じないようにするために怒りという形で表現されます。クレームで怒鳴っている人の話をよくよく聞いてみると、実は自分をぞんざいに扱われたという悲しみが隠れていた、みたいなものです。

厄介なことに、自分自身が怒りとして自覚できていないということは。その蓋があることすら自覚できていない状態なんです。

なのでまずは自分がすごく怒っているんだ!ということに気づくことが最初の一歩かと思います。

怒りの原因と、それによって引き起こされる状態

じゃあどうして無感情が怒りになるのか?それをすずさんの文章から推察します。長時間労働の夫の代わりに、家のこともほとんどしてきた。夫婦でゆっくり話す時間もなくて、全てすずさんが主導で家族の運営をしてきたということですよね。

そして夫の強い希望で妊娠したにもかかわらず、妊娠中も家の事にも関心がなく。育児や産後のことも他人事で。つわりが長引いて仕事も大変だったのに、それでも家事をしたり仕事を頑張って家に収入を入れてきた。

不安を感じながらも、ずっと一人で頑張ってきたんですよね。とても辛かっただろうと想像できます。

そして産前も、あれほど伝えていたのに家事育児に参加して欲しいという要望も晴天の霹靂ということで。あれだけ伝えたのに、私の話を全然聞いていなかったのか!という怒りもあったのではないかな?と。

そうやって意を決して伝えたことで、当時に比べたらまだよくなった状態だとおっしゃっていますよね。でもたぶんこの時の事は、怒りとしてずっと抱えたままなんだと思います。

「言葉の殴り合い、刺すか刺されるかの覚悟」という表現から感じられるのは、夫が自分の敵であるというような感じに受け取れました。

そして息子さんのこともそうですよね。息子さんは大切だけど、あまり寝ない子で手がかかってしまった。すずさんの生活や時間、人生や睡眠や安息を奪う存在でしたとあります。

息子さん自体に罪があると思っていらっしゃらないと思うんですけど、息子という存在が私の人生を奪ったと感じてらっしゃるのかな?それもまた怒りになっていると思うんですね。先ほどの文章からも感じ取れますが、夫も息子も私を苦しめる敵のような存在と見ているのかなぁと。

認知症があった実祖父母の心ない言葉に追い詰められながら、ともありましたし。もしかしたら夫と息子だけでなく、私の周りは敵だらけだ!という意識があるのかもしれません。

矛盾点から推論する、すずさんの願い

ただ気になった矛盾点がいくつかあるんですよね。夫のセックスの求めが嫌なのにどうして応じてあげてたんだろう?本当にもっと早く断っても良かったと思うんですが。

愛情も信頼もない、パートナーという感覚もない人との行為に応じるのは感情を感じないからできたのでしょうか?

息子は大切ですが、可愛くても可愛くなくても、好きでも好きじゃなくてもあります。どっちなんでしょう?かもしかして可愛いと感じる時もあれば可愛くないと感じる時もあるし。

好きと思うときもあれば好きじゃないときもあるんでしょうか?どちらも感じているのでしょうか?あと育児はしなければならない、とありますがそれは必要最低限のお世話をしなければならない、ということでしょうか?

体に触れられることが恐怖というのも、何か隠された感情があるのかなと思います。夫に対してはわかるんですが、息子さんに対しても感じられているのが気になるんですよね。

過去に体に触れられて、恐怖を感じたことなどあったりしませんか?

もしカウンセリングに来られたのであれば、この辺りを根掘り葉掘り聞かせてほしいなと思います。こう言った矛盾点に、何かしらすずさんのお気持ちのヒントが隠れているからです。

夫、息子に対して感情を感じたいと思っているのはなぜなんでしょう?

無感情のままだと確かに自分も辛いです。でもすずさんは愛情深くて我慢強い方だから、本当は夫も息子のことも愛したいと心の奥底では思っていたりしないでしょうか?

もしそんなことない!嫌なことを言わないでほしいと思われたら申し訳ありません。でもこうやってご相談されているということは感情を感じたいんですよね?

私はやはり感情を感じたい。愛情を感じたい。そう思っていらっしゃるのではないのかなと思いました。

すずさんが楽になるために提案できること。

さてここまで解説してきましたけれども、今後どうしていけばいいかを提案させていただきますね。

まずやってほしいことは怒りを出すことなんです。とはいえ、怒りを出すのは抵抗があるんじゃないかと思います。すずさんはとてもエネルギーの強い方で、怒りを出したら、恐ろしいことになるんじゃないかっていうのを本能で感じているのかもしれない。

だから怒りを出すというよりも、まずは自分の気持ちを整理してみましょう。以下の内容についてノートなどに書き出すか、誰かに話しているつもりで録音してもいいかもしれません。

  • 自分がもし怒っているとしたら誰に怒ってるんでしょう?怒ってる相手に伝えたい言葉はどんな言葉でしょうか?
  • 頑張っている自分にかけてあげたい言葉はありますか?
  • もしすずさんが自分の友達だったとしたら、どんな言葉をかけてあげますか?
  • 自分が怒っている人たちを許せるとしたら、どうしたら許せるでしょうか?

こんな感じで怒りを出すというよりも、自分の気持ちを整理してみるといいと思います。ただすずさんの今の状態であれば、カウンセリングなどを使って安全な場所で出していくことをおすすめしたいです。

ぜひカウンセラーのサポートを受けてほしいなって思います。もちろん私自身もカウンセリングをしておりますので、よろしければご検討ください。

あともう一つ。とても頑張りすぎで、自分では気づいておられませんがかなり疲れていらっしゃいます。燃え尽き症候群という状態は、エネルギーが枯渇している状態なのでそれを回復させたいんです。

そのためには自分に優しくしてあげることをオススメします。

ただ自分に優しくするといってもどうしていいか分からないと思うので、まず心でなく体の方からアプローチを提案します。

  • 直接肌に手を触れてマッサージしてもらうアロマオイルのマッサージ。
  • 自分がリラックスできることを意識してやる。カフェでコーヒーを飲むでも良いし、映画を見る、漫画を読む、本を読む。なんでもいいです。
  • 自然に触れてボーっとする。海・山・川・自分の好きな自然に触れてボーっとする。なるべく一人で行くことをオススメします。

心と身体は繋がっているので、心が頑なな時は身体からのアプローチがオススメなんです。まずは身体を緩めてあげるのはどうでしょうか?

以上が私からの回答になります。

きっともう限界だと思うので、一刻も早く自分を優先して自分を大切にしてあげてほしいです。ずっと一人で頑張り続けて辛かったですよね。周りが敵だらけで孤独でしんどかったですよね。

すずさんが少しでも楽になれることを願って回答しました。

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心理デザインカウンセラーの、一水みゆきでした。



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『なぜか頼れるお父さんと言われます』30~40代の離婚・パートナーシップ・人間関係に悩む女性の問題を解決。6歳息子の愛の奴隷。セミナー講師。

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《人生どん底でも大丈夫!幸せになれます!》30・40代女性の夫婦・子育て問題解決のマインドや、自己肯定感UPの方法を発信!|デザイナー歴18年のカウンセラー「心理学×デザイン思考」で悩みをビジュアル化して解決|夫と別居でどん底→心理学を学ぶ→マインドが変わり幸せな状態に|4歳男児の母|シングルマザー

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