100の不安を20にする考え方

心理学
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一水みゆき

なぜか頼れるお父さんと言われる心理デザインカウンセラーの一水みゆきです。

不安って、漠然としてるからしんどいんですよね。

「なんか不安」「なんかモヤモヤする」「なんか怖い」。

この「なんか」が曲者で、正体がわからないから余計に怖くなる。夜中に目が覚めて、ぐるぐる考えて、朝になっても答えが出なくて。頭の中で同じことをずっとリピートしてる感じ。

あなたにも、そんな経験ありませんか?

今日は、カウンセリングで実際にあったエピソードをもとに、その「ぐるぐる」を止める方法についてお話しします。

先日、あるクライアントさんとのセッションでこんなことがありました。

その方は家族との関係にずっとモヤモヤを抱えていて、表面上はうまくやっているように見えるけど、心の奥ではずっと「自分はこのままでいいんだろうか」という不安を抱えている状態でした。

セッションの中で出てきたのが、「自分もあの人みたいになってしまうんじゃないか」という不安。

これ、過去に苦しい人間関係を経験した人なら、一度は感じたことがあるんじゃないかな。自分が嫌だと思っていた誰かの振る舞いを、気づいたら自分もやってしまっているんじゃないか。大事な人に、同じ思いをさせてしまうんじゃないか。

この方も、まさにそれでした。

「あの人みたいになったらどうしよう」。その不安が、ずっと頭の中をぐるぐる回っていたんです。

でもね、ここで大事なことがあって。

不安を感じている自分を「ダメだ」って思わないでほしいんです。

不安を感じること自体は、全然悪いことじゃない。

むしろ、それだけ真剣に自分の人生や大切な人との関係を考えてるってことですよね。不安を感じるのは、あなたが優しくて、ちゃんと向き合おうとしているからです。

頑張り屋さんほど、不安を感じている自分を責めてしまう。「こんなこと考えてもしょうがない」「もっとポジティブにならなきゃ」って、感情に蓋をしてしまう。

でもそれ、逆効果なんです。

感情って、蓋をしたら消えるわけじゃなくて、蓋の下でどんどん膨らんでいくんですよね。だから、まずは「あー、私今不安なんやな」って、そのまま感じてあげてほしい。否定しない、蓋しない、ただ「そうなんだね」って。

それだけで、ちょっと楽になります。

で、感じ切った上で。少し落ち着いてきたら、次のステップ。

「その不安、具体的に何が怖いの?」を自分に聞いてみてください。

漠然とした不安って、よく見ると実はいくつかの具体的な心配事の塊なんです。

そのクライアントさんの場合、「あの人みたいになってしまうかも」という漠然とした恐怖を、一緒に分解してみました。具体的に「どこが似てしまいそうで怖いの?」って聞いていったら、5つ出てきたんです。

すぐ感情的になって周りに当たってしまうんじゃないか。

自分のことばかり優先して、相手の気持ちを無視してしまうんじゃないか。

言ってることとやってることが違う人になるんじゃないか。

相手がしんどい時に寄り添えない人になるんじゃないか。

自分の不満を関係ない人にぶつけてしまうんじゃないか。

漠然とした不安が、5つの具体的な心配事に変わりました。

で、ここからが面白いんですけど。

1個1個、「本当にそうなってる?」って確認していったんです。

「すぐ感情的に当たってます?」——当たってない。

「自分のことばかり優先してます?」——むしろ相手のことばかり考えてる。

「言動不一致、ひどいですか?」——多少はあるけど、あの人のレベルじゃない。

「相手がしんどい時、寄り添えてないですか?」——ちゃんと寄り添ってる。

「不満を関係ない人にぶつけてます?」——ぶつけてない。

全部、バツだったんです。5個とも。

セッションの最初、この不安を数字にしてもらったら100だったんですね。でも、5つに分けて1個1個潰した後にもう一度聞いたら、20になっていました。

100が、20に。

漠然としたまま抱えていた不安が、分解して検証しただけで8割消えた。

これ、なんでこうなるかっていうと。

不安って、漠然としているほど実態より大きく感じるものなんです。暗闇の中にいると、小さな物音でもめちゃくちゃ怖い。でも電気をつけたら「なんだ、猫か」ってなる。あれと同じです。

不安に名前をつけて、光を当てて、1個1個見てみたら、思ったほど怖くなかったりする。

もちろん、全部がゼロになるわけじゃないです。20は残っている。でも、100と20では全然違いますよね。100を抱えてたら動けないけど、20なら「まぁ、なんとかやれるかな」って思える。

私がカウンセリングで大事にしていることの一つに、「不安を否定しない」があります。

「大丈夫ですよ、そんなことないですよ」って言うのは簡単です。でも、それって本人の中では何も解決していない。頭では「そうなのかな」と思っても、心がついてきてない。

だから私は、クライアントさんの不安を否定しません。「そう思うよね」「そりゃ怖いよね」って、まずはそのまま受け止める。その上で、「じゃあ、具体的に見てみようか」って一緒に分解していく。

そうすると、ご本人が自分の目で「あ、思ったほどじゃなかった」と確認できるんです。

私が「大丈夫」って言うんじゃなくて、自分で「大丈夫かもしれない」と気づく。この差はものすごく大きい。

ちなみに、この方の不安が5個とも「当てはまらない」になった時、「あなたはあの人にはなりませんよ」と伝えました。

でも正直に言うと、ご本人の中ではまだ完全には腑に落ちてないと思うんです。「そう……ですかね」って、ちょっと自信なさそうに言ってた。

それでいいんです。

長年抱えてきた不安が、たった1回のセッションで完全になくなるわけがない。でも、100が20になった。それは事実。そして、「分解して検証する」という方法を体験できた。これが一番大きい。

次にまた不安がぐるぐるし始めた時に、「あ、前もこうやって分けてみたら楽になったな」って思い出せるから。

私自身も、この方法にはめちゃくちゃ助けられてきました。

離婚した時、シングルマザーになった時、カウンセラーとして独立しようとした時。「本当にこれでいいんだろうか」「うまくいかなかったらどうしよう」っていう漠然とした不安に何度も襲われました。

でもそのたびに、「で、具体的に何が怖いの?」って自分に聞いてみた。

お金が足りなくなる?——じゃあいくらあれば大丈夫かを計算してみよう。

息子に寂しい思いをさせる?——具体的にどういう場面で?

仕事がうまくいかない?——うまくいかないの定義は?

そうやって分解していくと、漠然とした恐怖が「対処できる課題」に変わっていくんです。

もちろん、感情を感じ切る前にいきなり分解作業に入るのはNG。まず不安を感じてあげて、「しんどいよね」って自分に言ってあげて。少し落ち着いてから、「じゃあ具体的に何が怖い?」をやる。この順番が大事です。

感情を無視して理屈で潰そうとすると、心がついてこないから。

もしあなたが今、何かの不安で頭がぐるぐるしているなら。

まずは、不安を感じている自分を責めないでください。不安を感じるのは、あなたが真剣に生きてるからです。

その上で、もし少し余裕があったら、紙とペンを出して書いてみてください。

「私は具体的に、何が怖いんだろう?」

漠然としたモヤモヤを、具体的な言葉にしてみる。

それだけで、ちょっと景色が変わるかもしれません。

そして、もし一人で分解するのが難しかったら。「書き出したけど、自分じゃ潰せない」「考えれば考えるほどグルグルする」ってなったら。

そういう時こそ、カウンセリングの出番です。

一人で抱えなくていいんです。一緒に分解して、一緒に確認して、「なんだ、思ったほどじゃなかった」を一緒に見つけにいきましょう。

不安はなくならないかもしれない。でも、100を20にすることはできる。

その20だって、ゼロに近づけていくことはできる。

大事なのは、不安をゼロにすることじゃなくて、不安があっても「まぁ、なんとかなるか」って思えるようになること。

傷がゼロになることじゃなくて、傷があっても大丈夫になること。

私はそう思っています。



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さよなら さよなら さよなら また明日。

心理デザインカウンセラーの、一水みゆきでした。





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一水みゆき

『なぜか頼れるお父さんと言われます』30~40代の離婚・パートナーシップ・人間関係に悩む女性の問題を解決。6歳息子の愛の奴隷。セミナー講師。

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《人生どん底でも大丈夫!幸せになれます!》30・40代女性の夫婦・子育て問題解決のマインドや、自己肯定感UPの方法を発信!|デザイナー歴18年のカウンセラー「心理学×デザイン思考」で悩みをビジュアル化して解決|夫と別居でどん底→心理学を学ぶ→マインドが変わり幸せな状態に|4歳男児の母|シングルマザー

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