
なぜか頼れるお父さんと言われる心理デザインカウンセラーの一水みゆきです。
「いい子」じゃないと、愛されないと思っていた
親から愛されている実感が薄い。
頑張っても褒められない。
「もっとちゃんとしなさい」「なんでそんなことするの」
そんな言葉ばかりかけられて育つと、子どもは思うんです。
「私がダメだから、愛されないんだ」って。
愛されていないと感じながら育ち、自己肯定感が低い子どもでした。
良い子でなければ愛されない。頑張らなければ愛されない。そう思って、必死に一人で頑張ってきました。
でも——ある言葉に出会って、救われたんです。それは、魔法のような言葉でした。
「どんなあなたでも大好きよ」
その言葉は、『いいこってどんなこ?』という絵本の中にありました。
「泣いたっていいし、誰だって怖いものがあるし、怒っていても笑っていても、どんなあなたでも大好きよ」
この言葉を読んだ瞬間、涙が出そうになりました。
これだ。私が子どもの頃に欲しかった言葉は、これだった。
子どもの頃に育まれる自己肯定感
子どもの頃に親からもらえる愛情は、自己肯定感を育むためにとても大切です。
「自分がどんな存在でも、ただ存在するだけで愛される」そんな安心感があると、自信につながります。
自信があると、失敗しても、悲しいことがあっても、「自分は愛されているから大丈夫」って思えるんです。絶対的な信頼感が根底にあるから、すぐに立ち直ることができる。
私自身は、残念ながら、そういった子ども時代を過ごせませんでした。頑張っても褒められず、逆に否定されたり、太っていることをバカにされたり、そんな風に育てられました。
だから私は、「私がダメだから愛されないんだ」「私がこんなんだから褒めてもらえないんだ」と思い込んで生きてきました。
頑張らないと愛されない。いい子にならないと愛されない。そして、自分はそんな風になれないから、ダメな人間なんだ、そんな負のループに陥っていました。
「条件付きの愛」が子どもに与える影響
子どもの頃、親は無意識に「条件付きの愛」を与えてしまうことがあります。
例えば——
- 何かをしたから褒める
- いい子にしていたから「〇〇ちゃんはいい子だね」と褒める
これは、条件付きの愛です。
「いい子にしていたら愛されるけど、いい子にしていないと愛されない」そんな間違ったメッセージを、子どもに伝えてしまうんです。
人と比べることも同じです。「他の子より優れていれば愛されるけど、優れていなければ愛されない」そんなメッセージを、植え付けてしまいます。
だからこそ、必要な言葉、そんなメッセージを植え付けないために、大切な言葉があります。
「どんなあなたでも大好きだよ」
「あなたがいい子でも悪い子でも、どんなあなたでも、私はあなた自身が好きなんだよ」
「あなたがいるだけで、私は幸せなんだよ」
この言葉が、子どもの心には必要なんです、優しい声かけが、愛されている安心感を与えてくれる。
それが、自己肯定感を育むんです。
今から、子ども時代の自分を癒すには?
私自身は、もう子ども時代が終わっています、今さらやり直すこともできません。
でも——子育てを通じて、自分自身の心を癒すことができるんです。
それは、自分が子どもの時にしてほしかったことを、自分の子どもにするということ。
もちろん、これは「自分がやりたかったことを子どもに強制する」のではありません。子ども自身が望んでいることを実現する、ということです。
私がピアノを習いたくても習えなかったから、子どもにピアノを習わせる——これは、ただ自分ができなかったことを子どもに押し付けるだけで、意味が違います。
正しくは——子どもが別の習い事をやりたいと望んでいるなら、その習い事を実現すること。
つまり、子ども自身がなりたい、やりたいと思っていることをサポートすること。
自分がかけてほしかった言葉、自分がしてほしかったことを、自分の子どもにしてあげる。
子どものいない人は、自分自身にしてあげる、それは、遅すぎることはないんです。
ピアノが習いたいと思っていたなら、大人になってからでも習えばいいんです。子どもがいて、やりたいというなら、子どもと一緒に習ってもいい。
そういう風に、癒す方法もあるんです。
私が毎晩、息子にかけている言葉
私は、この絵本を読んで、すごく素敵な言葉だなって思いました。それで、毎晩寝る前に、息子にこの言葉を伝えているんです。
「どんな子でも、いい子でも悪い子でも、あなたがいるだけで幸せだよ」って。これは、実際に絵本の中にある言葉です。
何度も何度も読んで、私自身にも、息子にも、読み聞かせをしました。
もし子どもがいなくても、ぜひこの本を自分に読んであげてほしいんです。
自分自身に問いかけるように、自分自身に声をかけるように、この絵本を読んであげてほしい。子どもがいる人は、子どもに読んであげることで、自分も同じような声をかけられている気分になれる。
自己肯定感というのは、いい自分も悪い自分も、どんな自分も、そのまま受け入れるということ。
だから、この絵本にあるメッセージは、まさにそのものなんです。
もちろん、親がそう言ってくれたら、あなたは救われるかもしれません。
でも——親自身も、そうやって育てられてきていないから、子どもをそんな風に育てたのかもしれません。
子どもの時は、自分で自分を満たすのは難しい。でも、私たちは大人になった今、自分で自分を満たしてあげることはできます。
親のせいにして、いつまでも不幸なままでいたり。
親に、ありのままの自分を受け入れてもらおうとすることを続けても。
きっと、あなたは満たされません。
だから、そんな自分は卒業して、自分自身に与えてあげるんです!親にかけてほしかった言葉を、自分自身にかけてあげる。
「どんな子でも愛されるんだよ」
「どんなあなたでも、私はあなたのことが大好きなんだよ」
そうやって、毎日毎日、言葉をかけ続ける。
実は、それだけで、寂しかった心も癒されていきます。
絵本の一節を紹介します
『いいこってどんなこ?』より——
うさぎのバニーぼうやがたずねます。
「ねえ、おかあさん、いいこって どんなこ?」バニーの中から、たくさんの質問があふれてきます。絶対泣かない子がいい子なの? いい子って、強い子や怖がらない子のこと? 怒っているぼくなんて嫌い?それから……
おかあさんは、どの質問にも、一つ一つ丁寧にこたえます。泣いたっていいし、こわいものがない人なんていないし、怒っていても笑っていても、どんなバニーでも大好きだと。バニーはバニーらしくしているのが一番なのだとこたえるのです。
ぼうやとおかあさんの毎日は、もちろん色々なことがあるでしょう。いたずらをしたり、泣きわめいてたり、間違ったことをすることだって。
おかあさんだって、怒ってしまったり、傷つけてしまうことだってあるのかもしれません。思うようにいかないものです。
だけど、いつだってまるごと受け止めてくれる人がいる。いつだって受け止めてあげたい気持ちがある。
絵本を繰り返しよむことで、お互いのその気持ちが少しずつでも伝わるとしたら。それは、とっても大切で意味のある時間になるのだと思います。「わたしたち みんなに」この絵本の作者は、最初にそう言ってくれています。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
最後に
私は、寝る前にいつも息子に言います。「〇〇くんが、いい子でも悪い子でも、どんな子でも大好きだよ」それは、私が言ってほしかった言葉。
自分がしてほしかったことはもちろん、息子がしてほしいと言ったことは、できる限り叶えてあげたい。それは、自分の子どもを通して、子どもの頃の自分を救っているんだと思います。
もし良かったら、ぜひ図書館で借りてみてください。いいなと思ったら、購入して読んでみてほしいです。

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