映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』感想 言葉にならない感情の渦に巻き込まれた最高傑作

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映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』感想 言葉にならない感情の渦に巻き込まれた最高傑作

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一水みゆき

こんばんは~。心理デザインカウンセラー・コンサルタントの、一水みゆきです。

久しぶりのブログ更新はるろうに剣心The Beginningの映画の感想です。
The Finalは先に見たのですが、その後映画館も土日に再開されて
無事にThe Beginningを公開翌日に鑑賞できました。

言葉にならない感情の渦に巻き込まれ、感情を揺さぶられました。
先日2回目をエキスポシティのIMAXで鑑賞してきたところです。

自分と向き合うことをしていて、Twitter以外全て放置してブログを書きたい!
と思うようになるまで書かないと決めたのですが。
映画を見て書きたい!という気持ちがふつふつ湧いてきたのです。

心理学と関係ないやん!て怒らないで〜(笑)
ブログをお休みしてた間の自分と向き合う心の葛藤についてはまた後日書きます。
(これも書きたい意欲が湧いてきたので。)

ここから先は、ネタバレしてほしくない方は読まないでくださいね。

冒頭から、息を呑む凄惨さ。
佐藤健でもなく緋村剣心でもなくそこにいるのは
『冷酷な人斬り抜刀斎』

冷酷に、人形を斬るかのように。スピーディーに無駄のない動き。
流れるような、思わず息を呑むほどの美しい佇まいで人を斬る。
残酷だけど、美しい。

容赦無く人を斬り、その残骸や死体、血飛沫もリアルでゾッとするほど美しい。
冒頭から圧倒的な冷たい空気を感じさせてくれる。
息をするのも忘れて、残酷で美しい殺陣に見入る。

その後登場する、桂小五郎役の高橋一生がこれまたすごいんです。
登場シーンこそ少ないけれど、圧倒的な存在感。
柔らかいようで芯が太く強い、強さと厳しさと優しさが同居している。

そんな人物像を、自然体で表現していると感じる。
もっと出番を見たかったと思うくらいすごい存在感。
剣心を見る優しい眼差しに、いろんな感情が含まれている気がして。
改めてすごい役者さんだなぁと、感動。

そしてストーリーの要である雪代巴の登場シーン。
私は冒頭から、ごめんなさいと心の中で謝りました。

もともとるろうに剣心は原作の漫画から大ファン。
一番大好きなのがこの追憶編。
そして薫ははっきりいうとあまり好きではなく、私の中のヒロインは巴さん。
それぐらいとても大好きなキャラクター。

実写になると聞いて嬉しい反面、誰が演じるんだろう?
不安と期待が入り混じって。
有村架純が演じると聞いた時、正直無いわ〜と思いました。

でも映画を見たら、有村架純さんのビジュアルは確かに巴に近いとは言えない。
でも演技は、巴そのもの。
弱さと、脆さと、相反する強さが同居する。

表向きは表情に出さないけれど、内に秘めた感情の渦を抑えている演技。
美しい所作、佇まい。落ち着いた雰囲気。
ごめんなさい、と思うくらい素晴らしい演技でした。

印象的な出会い。『あなたは本当に血の雨を降らすのですね』というシーン。
血飛沫を浴びながらそのセリフを言った時の2人の間の空気感。
息を呑む、という表現こそ相応しいシーン。
2人の出会いと別れはいつも血飛沫が印象的だな、と思う。

そして丁寧に、2人の心の変化と、関係の変化を描いていく。
巴が剣心に『私が剣を手にしたらあなたは私を斬るのですか?』
という問いの答えを剣心が巴に伝えるとき。

『俺はあなたが剣を手にしても、絶対に斬らない』
そう伝えた時の剣心の表情。

狂おしいほど愛しさを感じるような。
憂いを帯びた、潤んだ眼で巴を見つめている。

それをスクリーンの大画面で見る。

これは恋している人の目にしか見えない。
目だけで自分でも気がついていない、剣心の気持ち。
愛おしい、という気持ちを表現する佐藤健の演技の素晴らしさに心打たれる。

それを聞いた時の巴のなんとも言えない微妙な表情の変化。
2人の間に流れる空気すらも、これはもはや演技ではないと感じる。
演技ではなく、2人はその人としてそこに居るんだ。
そう思うほど、スクリーンの中の2人に引き込まれる。

そして池田屋事件。

私は新撰組が大好きだ。
幕末という動乱の時代がとても好きで。

京都の壬生寺や、池田屋跡に行き。
いつもは見ないNHKの大河ドラマすら1年間見ていたくらい。
新撰組関連の書籍はほぼ読んでいるくらい、新撰組が大好き。

その新撰組が、るろうに剣心の世界の中にいる。
それだけでも感動なのに。
斎藤一が、だんだらの羽織を羽織っているだけでも感動なのに。

沖田総司役の村上虹郎がものすごく良かった。
剣心と対決するシーン。
夜の、お寺という素晴らしいロケーション。

物おじしない、生意気な感じの虹郎の沖田総司はたまらなく魅力的。
そして真剣を手にして戦う2人。
ものすごいキレキレのアクション。

息をするのを忘れるくらい、緊迫の戦いのシーン。
お互いの実力が拮抗しているのがわかるくらい、隙がない。
息を止めて、画面に釘付けになる。
このシーンだけでも何回も見たいと思うくらい、よかった。
本作の数少ないけれど、素晴らしい緊迫のアクションシーン。

そしてこの後、悲劇への階段を少しづつ登っていくかのように。
巴と剣心が一時的に身を隠すため。京都の外れの田舎で2人で暮らし始める。
そこで剣心が巴と暮らすことによって、変わっていく姿。

大根を引き抜き、なんとも言えないやさしい顔で微笑む姿。
これが、本来の剣心。純粋で、ピュアで汚れていない彼の本来の姿。
その剣心を愛おしそうに見つめる巴。

2人の田舎暮らしを丁寧に描いていく後半。
素朴で寡黙な暮らしだけれど。セリフも少ない中で。
表情だけで2人の気持ちをスクリーンに映し出してくれる。

そしてとうとう2人が心を通わせた夜。
巴が数少ない言葉を紡ぎながら、初めて剣心に語った自分の気持ち。
それを優しく受け入れる剣心。

心も体も結ばれた後に訪れる悲しい結末。
知っていても、この辺りのシーンからもう涙腺が崩壊しだす。
そして巴が『この人を死なせてはならない』

そう決意して剣心の元を去っていく姿。
その目には強い意志が秘められているように見えました。
もう胸が苦しくて、切なくて。

家を出た巴を追いかける剣心。
心ここに在らずな様子。
次から次へと来る刺客に傷付けられて。

でも心はもっと傷ついているのが、表情が見えなくても伝わる。
剣心の苦しみ、悲しみ、全ての感情がスクリーンを通じて感じる。
美しい雪景色に、赤い鮮血が美しい。

そして首謀者である辰巳。これまた北村一輝のセリフがすごくいい。
自分たちの正義のために、人斬り抜刀斎を斬らねばならぬ。
そういう彼の台詞にはいろんな感情が込められていた。

人斬り抜刀斎として生きる剣心の、正義。
辰巳や幕府側、新撰組の思う正義。
小さな幸せを守りきれず、憎むしかなかった巴。

誰も間違っていない。
誰もが悪いわけではない。
単純な勧善懲悪ではなく、複雑でリアルな人間の心理をより深く、描く。

最後の最後に、剣心のために自分の身を挺して彼を守った巴。
最愛の人に斬られて雪原に倒れ込む姿も儚くて。

悲しいほど残酷で、美しい。
恐ろしいほどの愛を感じさせる最後のシーン。
『ごめんなさい、あなた。』

そう言ってこときれる巴の気持ちを感じながら、大号泣。
その後の巴の日記をモノローグにしたシーンでも大号泣

自分の婚約者を剣心に殺され、憎むしかなかった。
復讐のため近づいたけれど、彼の本当の姿、純粋さに触れて惹かれ。
いけないと思いながらも、どんどん愛していく自分。

憎しみと、罪悪感と、愛の狭間で葛藤しながら苦しんでいた巴。
日記を読んで、彼女の心の内を知った剣心の気持ちは一体どんなだっただろう?
自分のやってきたことの罪深さに気づき。

最愛の人を自分の手で殺してしまった、頬の傷と一緒に背負った十字架。
自分の罪を背負い、生きていく覚悟を決めた背中。
その心の中を考えれば考えるほど、もう涙しか出てきませんでした。

どんだけ泣くねん。
2回目やのに、死ぬほど泣くなぁ。
そう思いながら私の魂は揺さぶられ、感情の渦に引き込まれ。
たくさん泣いて、2人の狂おしいほど悲しいほど、強い愛に感動を覚え。
私もこんな風に人を愛したい、そう思いながら劇場を出ました。
劇場を出たのに、まだ泣いてるし。

最初見た時は本当に感動しかなくて。
2回目見た時は、より深く世界に入れた。
俳優さんの素晴らしさを、見ることができた。

映画5作全部見たし、OVAもアニメも原作漫画も読んだ。
でもそれでも、この映画は最高傑作だと私は思う。
こんなに素晴らしい映画を見れて、私は幸せです。

そして主演の佐藤健の演技は本当にすごかった。
もはや演技じゃなくて、そこに剣心がいるみたいだった。
最後の鳥羽伏見の戦いのシーン。

これが1作目の冒頭のシーン。
10年前に撮影したはずなのに。
『やっと新しい時代が来たか』

そのセリフを言う剣心の中に、巴を失った苦しみ。
たくさんの人を斬った罪悪感。
これでやっと終わるんだ。

そんな気持ちが込められていて。
10年前からこの気持ちを込めて、彼は演技していたんだ。
そう思うと驚愕しかないと同時に、彼の役者としても深い剣心への
理解と、愛情に。

最後の最後に心を打たれました。

あ〜。原作知らなくてもいい。
漫画読んでなくてもいい。

この作品だけでも見てほしい。
そう思うぐらい、素晴らしい映画でした。

もう一回みたい。


変わりたいあなたのためのカウンセリング。問題解決へのプロセスをデザインします。

一水みゆき

一水みゆき

デザイナー歴19年、心理デザインカウンセラー。【根本裕幸氏お弟子3期卒業生】年下夫と別居中。3歳男児の母。

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