高橋和巳著の人は変われるを読んだ感想です。子は親を救うために「心の病」になるを
読んで、とても良かったので追加で2冊ほどamazonでポチりとした1冊です。
最近読書熱が高まってきて本を読む量が増えてきた一水みゆきです。
レビュー書いてない本もあるので、まぁまぁ読んでいるかな?
昔に比べたら読書量は減っていますが、まぁ子育て中なので仕方がないですね。
まずは内容の紹介です。
絶望は、始まり。新しい「解釈」によって、人生は必ず変わる。「心の専門家」からの、運命を動かすメッセージ。
プロローグ 成人後、人は発達するか
第1章 人が変わる不思議
第2章 「新しい解釈」の可能性
第3章 心の内なる治癒力―変わっていくために備わっている能力(1)
第4章 自己発展する心の力―変わっていくために備わっている能力(2)
第5章 「主観性」を取りもどす旅
第6章 主観性からのプレゼント
第7章 自分を変えるチャンス
エピローグ 運命を動かす
成人した後も精神的発達はあるのか?
著者はそもそもストレスとは、起きた事象に対する私たちの解釈。それが体の変化を
引き起こすことであると言っておられます。
そして人生で起きた事項についても、その解釈次第で精神的発達を遂げることができる。
その結果自分の人生がより豊かになるということ。
そして今までの発達心理学はエリクソン、ピアジェ、フロイトなどほとんどの
発達心理学を研究した人たちのテーマは、人はいかにして大人になっていくかが多数。
少数派でありますが、人生の後半の成熟した人間を研究したのがアブラハム・マズロー。
自分の人生を明るく生きている人々。自己実現を達成した人数%の人たち。
彼らは特別な能力を持っていたわけではないそうです。
変わるということ、自己実現を達成することに特別な能力は必要がない、ということ。
どんな大人でも精神的発達を遂げること、つまり『変わる』ことは可能なんです。
言葉によって人は変わる
そして人間とは自分なりの世界の解釈と、客観的な世界の解釈でできています。
自分の心による世界の解釈は変えることができますが、客観的な世界の解釈は
変えることができません。(自分以外の独立している人と、物質)
ただし、自分の心による世界の解釈を変えた途端、世界が変わるんです。
たった一言で。それを1人の女性を例に挙げて説明してくれます。
精神科医らしく、心の動きが変化した時、脳の神経細胞の機能が変化する様を
わかりやすく、説明されています。
人間の脳というのは複雑すぎて、いまだに研究できない内容が多いそうです。
そして人間の心には自己治癒力があり、それを使って自分自身の人生の解釈を
新しいものに変え、変わることができる。
それをある男性の例を挙げてわかりやすく説明してくれます。
人生の古い解釈を変える能力
著者はその能力を3つに分けています。
- 客観的に見る能力
自分から離れて自分を客観視する能力 - 絶望する能力
自分のダメな状況を受け入れることができる能力 - 純粋性の能力
思い込みや常識に縛られない新しい心の動きを感じる能力
そしてさらに心には階層があり、浅い層は容易に変えることができます。
深い心の層を変えれば、浅い層も変わるからです。
心の3つの能力を使い、より深い心の層にたどり着く。
わかりやすく言えば、自分を深く理解する。自分らしい自分。
心の奥深くにいる自分を見つけることができれば、人は変わることができる。
わたしなりの解釈
この本は全体的には読みやすいのの、前回読んだ子は親を救うために「心の病」になる
ほど内容は一般的ではないかもしれません。
こころと、脳の機能の動きを解説しているところもあります。
(それでもとてもわかりやすい説明なのでわたしでも理解できる内容です)
心理学を勉強していたり、より心の深い動きを知りたい人にはとても良い本
だと思います。結局は人は自分なりの物事の解釈で世界を見ている。
だから心の深い層にいる自分自身を発見した時、人は変わる。
わたしはわたし。自分ができること、できないこと、変えられないこと。
それを認識するのは意外と難しいものです。
今まで自分が見ていた世界の解釈を新しいものに変える。
そうすれば変わることができる。
それはたった一つの言葉がきっかけだったりするのです。
う〜む、良書なのですがこれも解説が難しすぎる…。
そもそもこの本自体が若干内容が難しい。でも読みやすい。
これってとてもすごいことだよなぁと思う。
この著者の高橋和巳さんはスーパーヴィジョンなる、カウンセラーの
育成を行っているそうなんです。
一度お会いしてみたいなぁ…。
さよなら さよなら さよなら。
また明日。
一水みゆきでした。
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